あるとき東京都の町田市の子どもさんより、小さな手紙を貰いました。東京都の立体地図を使用された先生が、子どもたちの文を送ってくれたのです。ざっと次のようなものです。
A君—-「ぼくは勉強がきらいです。だけど、これはおもしろくできる。そして楽しいしわかりやすい。」
B君—-「作りやすかった。ちょっとむずかしかったけど、おもしろい。これがあれば、勉強が楽しくなる。そうなればうれしい。」
Cさん–「作るのはこまかくてむずかしかったけれど、楽しかった。これなら社会科が毎日つづけられる。」
これらのメッセージから「もっと楽しく学びたい。」という子どもたちの叫び声が、聞こえて来るようです。「社会の授業は、国語みたいにテキストを『読む』事でつい終わりがちだ。」と先生方から聞くことがあります。子ども達から、「やりなさい、覚えなさい」の教材でなく、「わくわく感のある物を作って!」と私たちに言われている気がします。
この春より新しい指導要領が始動し一層内容が密になります。4年では地図学習も4月からいきなりスタートです。「主体的な学びへの力」が評価される時代、学ぶ側からの視点の教材がもっともっと世に広がりますように。
石野 泰弘
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